作成日:2008/12/06
Mac OS X 10.5.4 Eclipse SDK 3.3.2 Pleiades 1.2.3p10


Eclipse プロジェクトの新規作成  掲載記事一覧
1 新規プロジェクト作成ウィザードの作成 Eclipseへの新規プロジェクト追加方法と、対応する新規プロジェクト作成ウィザードの実装方法
2 新規プロジェクトをカテゴリ分けする 新規プロジェクトをカテゴリ分けして追加する方法
3 新規プロジェクトファイル作成 新規プロジェクト作成ウィザードの内容に従い、実際にプロジェクトファイルを生成する方法
4 プロジェクトの特徴付け(Natureの付与)を行う ネーチャーでプロジェクトを区別できるようにする方法
5 プロジェクトに任意のアイコンを重ねて表示 ラベル装飾を利用してプロジェクトに任意のアイコンを重ねる方法

新規プロジェクトをカテゴリーに分類する

はじめに

実装イメージEclipse にプラグインとして新しいプロジェクトを作成する場合は新規プロジェクト作成ウィザードを作成し、それを新たなプロジェクトとして組み込みます。

新規プロジェクト作成ウィザードの作成方法は 「 新規プロジェクト作成ウィザードの作成 」 で紹介しましたが、この手順ではカテゴリ分けは行っていないので、そこで作成した "SampleProject" は 「Other(その他)」 グループに割り当てられていました。

今回は、 "profaim.jp" という名前でカテゴリを作成し、そこに あらかじめ作成しておいた "SampleProject" を割り当てる方法を紹介します。

手順作成にあたって、 Mac OS X 10.5.4 上にインストールした Eclipse 3.3.2 を使用しています。 Eclipse は Pleiades 1.2.3p10 をつかって日本語化しています。環境が異なると表示や手順が異なってくる場合もありますのでご注意ください。

1.カテゴリを追加する

1-1.新規カテゴリーを選択

新規カテゴリープラグイン・プロジェクトの "META-INF/MANIFEST.MF" ファイルを開き下側にタブから「拡張」タブを選択します。

ここには前提として org.eclipse.ui.newWizards の拡張が追加され、 SampleProject(wizard) という ウィザードが追加済みとしています。

"org.eclipse.ui.newWizards" を右クリック(Control+クリック)して「新規」から「カテゴリー」を選択します。

1-2.カテゴリの設定を変更

カテゴリの設定「拡張要素詳細」 でカテゴリーの設定を変更します。

"id:"にはカテゴリーを一意に特定できるIDを入力します。
今回は"NewProjectWizardSample.category.sample"としました。

"name:"はカテゴリーとして表示したい名前を入力します。
今回は"profaim.jp"としました。

"parentCategory:"はこのカテゴリーの親となるカテゴリーを入力します。
今回は複数のカテゴリーで階層にすることはしないので空のままにしました。

変更したら保存します。

2.カテゴリにウィザードを追加

2-1.ウィザードに所属するカテゴリーを設定

ウィザードクラス作成追加したいウィザードを選択します。今回は "SampleProject" ウィザードが対象になります。 「拡張要素詳細」 にある "カテゴリー:" の設定を変更します。

カテゴリーを割り当てていないウィザードなので設定が空になっています。ここに先ほど作成したカテゴリーの id を設定して保存ます。 今回は 第1項で決めた "NewProjectWizardSample.category.sample" を設定しました。

これでカテゴリーを追加し、そこにウィザードを割り当てることができました。

3.動作確認

3-1.新規プロジェクトを選択

新規プロジェクトを作成"SampleProject" が "profaim.jp" にカテゴリ分けできたことを確認します。 まずプラグインをテスト実行します。(テスト実行の方法は 「 Eclipseプラグイン テスト実行 」 を参照)

新たに Eclipse が起動したら、 「Package」 上で右クリック(Control+クリック)して 「New」 から 「Project...」 と選択します。

3-2.プロジェクトのカテゴリ分けを確認

カテゴリ分けされたプロジェクトプロジェクトの一覧が表示されるので、 「profaim.jp」 というカテゴリに 「SampleProject」 が割り当てられていることを確認します。

以上で、 新規プロジェクトのカテゴリ分けは完了です。